相談支援16年のURARAです。今回は就労継続支援A型についてのお話です。一般にA型と言ってますが、何がどう違って、どのようにしたらA型に行けるのかわかりやすく説明します。
就労継続支援A型とは
障がい者の方で一般企業に就職するには不安がある方。
例えば、
①病状が安定していない
②体力がない
③職業経験がない
など様々な悩みがあると思います。
就労継続支援A型(以降はA型)は障がい福祉サービスのなかの就労支援の制度です。
一般企業での就労の前の段階のようなもので、
A型をステップとして利用し一般企業への就労に結びつける役割があります。
一般就労と同じように雇用契約があります。
ただし雇用される方は障がいや難病のある方で健常者は雇用されません。
A型を利用する理由は
・就労のブランクがあり自分に毎日の勤務ができるのか
・何時間位の勤務ができるのか
・仕事をすることで病状が悪化したりしないか
・精神的に不安定になることはないか
など、障がいや病状によって様々な不安があると思います。
このA型は個人がもつ課題を整理しながら前に進む場所です。
職場で実際に勤務することで自信がつき、前へ進むことができます。
スタッフは障がいや病状に理解がある方が対応してくれます。
通院日は事前に申し出れば休んだり早退することが可能です。
A型の給料、利用料は?
就労継続支援A型は最低賃金が保証された就労です。ですからお給料は支払われます。
ただ福祉サービスの一つであるため、前年に収入があった方は福祉サービス利用料が
発生する場合があります。つまり利用料を支払いながら就労するということです。
利用料は以下をご参考ください。
1日の実働時間は4時間~8時間で事業所により異なります。
作業の内容の一例として、
座りながらする部品の組み立て、清掃業務、パソコン入力、縫製、調理補助などがあります。
A型への就職は原則18歳以上65歳未満で、
身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病がある方で
現在働いていない方が対象です。
また、医師の診断があれば、障害者手帳がなくてもA型事業所で働くことができる場合もあります。
いずれもお住まいの市区町村の障害福祉窓口に問い合わせてみてください。
自治体によっては詳細が異なることがあります。
A型事業所を利用するには
ハローワークにA型の求人募集をあります。
求人の内容(勤務地、勤務時間、作業内容、賃金等)を確認します。
ハローワークの障がい者窓口で求人の情報があれば提供してもらえる場合があります。
例えば作業場の環境、仕事の難易度、作業の内容などです。
事業所により面接の前に見学や体験が可能な場合があります。
その場合、数か所のA型を見学した後に面接を受けたいA型を選択することが可能です。
採用となれば市区町村で福祉サービスA型の利用申請をします。
申し込みの際に市区町村の障がい福祉窓口でサービスを利用したいことを告げます。
その後、調査員による生活状況などの聞き取り調査を受け必要な提出書類の説明も受けます。
手続きは複雑ではありません。
福祉サービスの利用が決定されると「受給者証」が発行されます。
これは「あなたは福祉サービスを利用することができます」という証明書です。
この発行までに数週間かかることがあります(自治体により異なります)。
A型を一般企業へ就職するための通過点として利用することも選択肢の一つだと思います。
A型で就労の準備ができた方は一般企業に就職したり移行支援事業所の利用に切り替えたりします。
自分にあった福祉サービスを利用するためにその特徴を理解することは必要です。
そのため市区町村の福祉窓口で相談することが好ましいです。
窓口ではその特徴は事業所の情報等も提供してもらえる場合があります。
ちなみによくある質問で就労継続支援B型との違いは?と聞かれます。
大きな違いはB型は事業所との雇用契約がないということです。
ですから賃金は発生しません。発生するのは作業に対して成果報酬の工賃です。
B型事業所により金額はことなりますが、僅かな工賃が支払われる場合があります
(一例で月3,000円~1万円位)。
利用者の年齢制限はありません。雇用契約がないので自分のペースで働くことができます。
まとめ
障がい福祉サービスの就労継続支援A型をひとつの選択肢として、
一般就労へのステップとして利用してみてはどうでしょうか
まずはハローワークの窓口で相談してみてください。